栄養|ニキビと糖尿病

2020年6月4日

脳・カラダ・顔を丸っと若返らせる

栄養&美容コーチ 榎戸なおみです。

 

 

近頃、栄養のご質問を

たくさん受けるようになりました。

 

 

エステティシャンだからかな?

皮膚疾患のご相談も多く、

中でも何をやってもニキビが

全然治らないというご質問が多い。

 

 

 

 

 

 

 

その中で糖尿病の方から

「治っては突発的に顔、首、後頭部に出るニキビ

の原因が解らず困っています!」

とご相談がありました。

 

 

「皮膚科にも行ったし、

エステのコースを組んで通ってもみました」

とのこと。

 

 

スキンケア用品を替え、

スキンケアの正しいやり方、

摂るべき栄養のアドバイスがあったそう。

 

 

これは正しいですよ。

 

 

だけど一時的に良くなっても

また再発してしまい、

どうしたら良いか悩んでいたそうです。

 

 

 

インスリン抵抗性とニキビの関係

 

| インスリン抵抗性とは?

通常、ごはんを食べて上がった血糖は

膵臓がインスリンを出して

肝臓や筋肉の細胞にブドウ糖を

取り込むことで血糖を下げます。

 

ところが、糖尿病の方の場合は

何らかの理由でインスリンが働かず

血糖値が下がらないという状態になり、

これをインスリン抵抗性と言います。

 

Endocrine. 2012 Dec;42(3):555-60.
doi: 10.1007/s12020-012-9647-6. Epub 2012 Mar 25.
Insulin resistance and acne: a new risk factor for men?

 

これは若い男性の

ニキビとインスリン抵抗性に関する論文

だけど軽度のものなら女性にも当てはまる

という報告もあるようです。

 

 

 

さて、

糖尿病の方は感染症に弱い!

と聞いたことはないでしょうか?

 

 

インスリン抵抗性があって

血糖値が高いと白血球の働きが鈍くなります。

 

 

ニキビも感染症としてとらえると

糖尿病患者は白血球が細菌を食べる

「貪食作用」の働きが鈍くなっているから

細菌に対抗できない。

 

 

更にエサとなる糖分が

血中に沢山あるのだから

ニキビが出来やすく治りにくく

繰り返すのです。

 

 

糖分といえば・・・

糖質や脂質の代謝や分解をするには

ビタミンB群がたくさん必要です。

 

 

また、ビタミンB群が不足すると

皮脂の分泌をコントロールできなくなり皮脂量産!!

 

 

毛穴のアクネ桿菌にとっては

この皮脂がエサになり増殖!!

 

 

アクネ桿菌は脂肪分解酵素のリパーゼを

分泌して皮脂を遊離脂肪酸に変えてコメドをつくる。

 

 

 

 

 

遊離脂肪酸が酸化されると

過酸化脂質になって炎症ニキビの出来上がり~

 

 

ビタミンB2はこの過酸化脂質の

分解にも必要だからやはり

B群は重要な栄養素の一つです。

 

 

他に

抗酸化力のあるビタミンC&E

肌の再生に必要なビタミンA

も摂ってほしい栄養素ですね。

 

 

◆まとめ

 

糖尿病の方のニキビ対策は

糖質制限して血糖値スパイク(乱高下)

が起きないようにする。

 

ビタミンA、B群、C、E

を積極的に摂る。

 

 

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